主人公すら怪しさ満載。クズと腹黒同士の騙し合いが面白過ぎる!
- 設定重視の人狼系シナリオorデスゲーム系シナリオが好き
- ちょっとした台詞や行動から伏線を考えるのがたまらない
(最初の方から意味深な伏線がたくさん出てきます) - 小説・ノベルアプリが好き
(面白ければ、選択肢がなくても問題なし!)
本ゲームは、女子高生・桃山日菜々(ももやま ひなな)が謎の組織に拉致され、『現代社会に隠れる犯罪者を集めた人狼ゲーム』に巻き込まれるストーリーです。
(↑画像の女の子は主人公の桃山ではなく、あるキャラのキーポイント的な役割な子です)
一見普通の女子高校生がデスゲーム(人狼もの)物巻き込まれて……という王道っぷりなのは最初だけで、主人公の役職は不明でストーリーが進む点(最後まで伏せられています)や、登場キャラクターの台詞や行動が細かい伏線になっている点などが非常に凝っていて気付いたらクリアしていました。
原作は「小説家になろう」に投稿されたものとなっており、推理ジャンルで2位を誇る人気作とのことで納得……
以下の記事ではややネタバレを含めた、人狼ゲーム -八つ目の大罪-の魅力をまとめております。
(犯人や役職などの核心的なネタばれは伏せております)
人狼ゲーム -八つ目の大罪-、ここが面白い!
私がこのゲームで面白いと感じたのは以下の3点です。
(キャラクターについては知らないでプレイした方が面白いので割愛しています)
- 処刑シーン(グ●シーン)よりストーリーに力を入れている
デスゲーム・人狼系の作品では必要不可欠となっているキャラクターの処刑シーンですが、本作品でグ●は最低限(それでも怖さはしっかり表現されています)
その代わり、ストーリーへ精力をそそいでいるのが全編から感じられることに好感が持てました。
過去、グ●にやたら拘っててオチが……な作品を見て「もったいない」と感じた自分的には大変魅力なポイントだったり。 - 各キャラクターの設定や相関図が面白い
登場キャラクターは全員とある『罪』持ち。
序盤からすぐに人狼ゲームが始まるため、日常シーンなどは皆無となっていますが、ところどころでキャラクターの独白シーンに切り代わることで、全員に関する背景事情や魅力・ゲスっぷりが分かる丁寧仕様。
殆どのキャラに意外性があるのはもちろん、よく文章を読むと「あれ、この二人、実は関わってた!?」などの発見もあり、推理系好きにはたまりません。
キャラクターは自分の中では2人を除き全員クズだったのですが、あるキャラに関しては現代社会に潜む闇を感じずにはいられなく、某シーンで結構落ち込みました。
無理なのは承知だけど救いが欲しかった……シナリオ作られた方の徹底さを垣間見たところでもあります。 - なんとなく犯人の目星がつくのにオチは、ガツンを決めてくれる
私は序盤で主犯が誰かを予想しており、無事にあたったのですが細かい部分に関しては結構外れていたのでラストは驚きの連続でした。
(しかも各役職についても結構間違えており一人で悶えました)
また、最終章では各キャラの役職や因縁、ぼかされてたキャラの闇も分かり、ゾクゾクが止まりませんでした。
特に某キャラクターの素で狂っている仕草はいい意味で後味が悪く、本ゲームの開始(トップ)画面に出てくる「涙を流している女の子(彼女についてはしっかり作中で語られています)」に関する印象がガラッと変わることに。
好きなキャラやエピソードを語るだけでネタバレになってしまうので伏せますが、「あの台詞って伏線だったの!?」的な衝撃が沢山あり、執筆者様のシナリオ力に感動しました。
(序盤に某キャラが某キャラをああ呼ぶシーンも伏線だったなんて…!、描写の視点が変わるのはそういう意味か!などなど。すぐ2週目がしたくなるくらい伏線多いです)
後味は決して良くありませんが、全員狂人だった…的な意味では一環しており、続編は出そうと思えば出せる感じがたまりませんね。
善人や良心がある人間が馬鹿を見る系が苦手な方はあらゆる意味でトラウマになると思います。
また、ラストにはストーリーに影響はない『答え合わせ』コーナーも存在してちょっとした推理も楽しめます。
人狼ゲームの専門用語が出てくると焦る部分があるものの、説明パートを入れてくれているのは嬉しいポイント。
選択肢はありませんが、ないからこそ『変えられないもどかしさ』を噛みしめられるので、人狼・デスゲーム系が好きな方は是非プレイしてみてください。
追加シナリオでもう一度騙されてみませんか?
2020年に『サイドストーリー -目覚める悪夢-』が追加されました。
序盤~中盤までは、訳あり少年とそれを見離せない女子高校生の心温まるストーリー。
しかし、ラスト数分では、衝撃の事実がいくつも判明し……!?
「騙されると言ったらあのキャラでしょ?」と思いつつも、それだけでないシナリオ構成と、本編登場キャラクターに愛着があるユーザーは必見なシーン盛りだくさんとなっているので、課金できる環境のユーザーさんには全力で推したいところ。
サイドストーリー内の真相を序盤で予想できる人は相当の名探偵だと思います。
関連リンク
「小説家になろう」にてシナリオ作成者・寂尾蘭太氏が執筆された、人狼ゲーム -八つ目の大罪-の原作小説へのリンクです。
内容はアプリゲーム版と一緒ですが、全編文字のみでの表現(1ページだけイラストあり)となっているので、純粋に小説として見たい場合はこちらも是非。
私はアプリプレイ後に答え合わせ&失念部分の確認をしたくて拝読しようとしたら1から全部読みきってしまうことに……