ガンガンJOKER掲載の賭ケグルイ最新話、読み終わりました。
前回では、蕾の葛藤と決断、その結果にあっさりと決着がついてしまう展開と、夢子が定楽乃を引きずり出すようにユミを脱落させてしまう流れにとても滾りましたね。
有無を言わず、定楽乃がほぼ負け戦を強いられるやつ!!!
今年初の賭ケグルイ、とうとう夢子VS等々喰定楽乃・ユミ戦がクライマックスです。
味方が全滅した定楽乃は、負け戦に屈するのか?
そして、ギャンブルを一旦中止させ、定楽乃を呼ぶ人物とその真意は!?
綺羅莉を蹴落とそうとやってきた一族サイド、最後の生き残り・定楽乃の生き様とプライドは必見です。
本ページでは、ガンガンJOKER2021年2月号に収録されている、賭ケグルイ82話「眩しい女」の内容をまとめております。
ネタバレを多く含んでおりますので、これから読む予定の方・単行本派な方はお気を付けください。
Contents
賭ケグルイ82話の内容をまとめてみた
前回(81話)のおさらい
ユミの治療を終え、双頭蓮館は5ターン目に突入。
定楽乃側についたNPCが全員敗退したことで、勝利を確信する蕾だが、彼女も他のNPCたちと同様、定楽乃か夢子を脱落させなければ家畜を返上できない状態であった。
点数付与の部屋移動の際、定楽乃から揺さぶりをかけられ、現実に戻る蕾。
その後、夢子・鈴井と作戦会議を行う。
夢子は定楽乃の意表を突くため、あえて自身が0点(鈴井へ献花)になると言う。
手の内が分からぬ定楽乃を狙えば50%。
分かっている夢子を狙えば100%の確率で勝てる。
蕾は葛藤をした結果、夢子を狙う選択を選ぶものの、夢子の0点宣言はブラフだった。
蕾からの攻撃に夢子は勝利。
更に、夢子は自身の対戦相手を等々喰ユミにしていた。
点数は夢子が上だったため、ユミも続くように敗退。
孤立状態になった定楽乃は相沢から「ある人物」から呼び出しがあると、旦中断を持ちかけられ……
今回(82話)のストーリー
ガンガンJOKER2月号「#賭ケグルイ」他人のことを考え縛られる定楽乃に、好き勝手振る舞えばいいと語りかける綺羅莉。定楽乃の答えは…?双頭蓮館での戦い、終幕です。
そして単行本14巻、2月22日発売決定です!
映画 賭ケグルイPart2(仮)、2021年5月全国ロードショー予定!詳細は→@kakegurui_jp pic.twitter.com/HxM3JOFEhm— ガンガンJOKER編集部【公式】 (@gangan_joker) January 22, 2021
双頭蓮館は6ターン目に入る直前、定楽乃は別室に呼ばれる。
相手は桃喰綺羅莉。
別室で各部屋の点数割り当て(本人いわく、完全にランダム)をしつつ、夢子たちのギャンブルを見ていたとのこと。
負けがほぼ確定している定楽乃に対し、綺羅莉は挑発じみた発言をする。
「なぜ、馬鹿を守りながら戦うの?」
誤解されてしまうことはあれど、味方側のNPCに勝機を持たせたり、ユミ・蕾に対しても当人なりの情を与えていた定楽乃。
そんな定楽乃を綺羅莉は「馬鹿の味方をしたい人間」と評した。
もっと自分本位になり、馬鹿から搾取すれば良い、その素質・能力がある。
綺羅莉からの誘惑に定楽乃は一瞬、眩しさを生じるが次に脳裏に浮かんだのは、ユミをはじめとした、助けなかった人間たちの視線。
定楽乃は「一人で自由になりたくない」「葛藤から逃げない」と綺羅莉の発言・誘いを否定する。
そして、綺羅莉のことも調整したいと言い残し、負けに戻ろうとするが……
「貴方、やっぱり私のことが好きなんじゃない?」
「教えてやらないよ。ばーか」
綺羅莉と定楽乃、双方の表情はとても晴れやかだった。
82話に登場したキャラクター
- 蛇喰 夢子
本作の主人公。
蕾が自身を攻撃した理由を絶賛する。
また、定楽乃と綺羅莉が話している最中、最後のバトルは、完全に敵同士になろうと嬉しそうに鈴井へ話していた。 - 鈴井 涼太
夢子と共にギャンブルに参加している少年。
最終戦まで残ったものの、最後の最後で夢子の更なる無茶ぶりに巻き込まれる。
結果的に夢子と対戦することになり脱落した。 - 等々喰 定楽乃
百喰一族の調整を稼業としている少女。
綺羅莉からの批判と誘惑を両断し、己の心情を貫き通したまま夢子に敗退した。
票が夢子に渡ったことで、跡目争いは激化すると目論んでいる。 - 等々喰 ユミ
定楽乃の従者。
綺羅莉の言う「馬鹿」に値する人間であり、それに苦しみながら定楽乃の敗退に涙する。負けた定楽乃からの言葉に救われ、お互いの関係性をより強くした。 - 蕾 菜々美
双頭蓮館のNPC(家畜)で唯一、夢子側にいる少女。
夢子からの問いかけは自身だけでなく夢子の気持ちを満足させた。
ある意味、定楽乃の言葉で助けられていた描写も…… - 桃喰 綺羅莉
現生徒会長。
双頭蓮館の別室で、点数付与に関するダイス振りを担当しながらギャンブルを眺めていた。
負けがほぼ確定している定楽乃に弱者や馬鹿を見捨て自分本位になる生き方を提案をするが、断られ、より彼女に対しての興味を増した。
【感想】敗者確定になっても尚、自身を貫く定楽乃と彼女を懸命に慕うユミに涙
等々喰戦、完全決着!
定楽乃に関する評価が色々変わりながら読んでいた読者でしたが、誤解されてしまうこと(言い方の問題や価値観の違い)があるものの、やっぱり彼女は夢子や綺羅莉とは別次元の人間だったようで。
この作品で人道的な面が高いキャラクターはかなり貴重だと思うんですよね。
それを少し羨ましく思いながらも、自身の立ち位置と信念を曲げない部分が非常にかっこよかったです。
己を理解しつつ、それで傷ついても構わないなんて、高校生じゃなかなかできない行為かと。
相手への接し方(今回のNPCたちとのやり取りみたいなやつをもう少し改善できれば)が変われば、既に高い大物値が更に上がりそう……!
綺羅莉からの誘いを断る描写がより、ユミとの絆を色濃くしているのが凄く好き。
ストック溜まったらアニメ3期で改めて拝みたいです……!!
ユミは定楽乃を盲信……しているかもしれない。
けれど、彼女の存在は確実に定楽乃の支えになっていたんだなと分かるラストの描写は必見でした。
流した涙と言葉は正真正銘、本物だと思います。
そして、定楽乃はユミが馬鹿であってもなくても、大事な相手なんだなと。
リリカVS尾喰戦・大集約の芽亜里VS陰喰戦を読み終えた時のような、後味をいただきました。
個人的に意外だったのが、綺羅莉がユミや家畜たちを「馬鹿」「弱者」とストレートに見下していたところでした。
もしかすると、定楽乃を煽る意味で言ったのかもしれないし、素で言ってる(悪意無し)のかもしれないですが、前に妄が綺羅莉から人間扱いされてない的な描写があったので、綺羅莉は基本的に相手を馬鹿とか評する前に、同じ人種と思って無さそうだなと思っていたので。
そんでもって、定楽乃の反応が理解不能なので、ますます綺羅莉の好感度メーターは上昇という結果。定楽乃凄い。
蕾は結果的に家畜のままかつ、負けてしまったのですが、精神的には救われたのかなと。
あと、間接的に定楽乃からの発言にも助けられてた可能性……
しかし、集大成の時に男子生徒に絡まれてたりしていたので、状況としてはよろしくないのが続きそうなので後味的にはビター寄りかな。
彼女を散々酷い目に遭わせた木渡は、大集約開始前に見た目が大きく変わるほどゲッソリしながらも、借金返済自体はできてたし……
夢子&鈴井は相変わらずの関係性で可愛かったです。
「81億(取得できる票の金額加算)は友人を裏切るには値する額」が正論すぎたのと、宣言通り、鈴井に攻撃した夢子に笑いました。
本当にブレない主人公だな!!
定楽乃が最高にイケメンな回でした。
負けたのに格を爆上げするという敗退っぷり……!
ユミが定楽乃を一途に慕っている理由としっかり紐付けされてたのも併せて好きです。
最終的に選挙のために集まった一族側は全滅。
しかし、定楽乃いわく、結果的に票が一族の人間(夢子)に渡ったから跡目争い自体は終わっていない様子!?
次回は誰が戦うのか楽しみです。
(綺羅莉があの場にいるってことは、リリカとのギャンブルも既に終わってる?)