
突然ですが、イラストに関する黒歴史を書きたいと思います。
私は5年前、絵が上手くなりたいと思い、少人数制のイラスト教室に通っていました。
通おうと思ったのは以下の理由から。
- 趣味でイラストを描くけど、まだまだな画力なので、上手くなりたい→プロの人に見て貰ってなるべく早く上達したい
(そのためにお金がかかるのは承知済み、独学より教室に通った方が良いと思った) - 当時、オンライン系のイラスト教室に対して食わず嫌いしていた
- 気になっていたイラスト教室が当時、務めていた会社の近くにあった
- 教室が一緒の人と仲良くなれたら嬉しい
夢を膨らませ、それなりの金額を投資した結果、
私がやらせてもらったのは、3ヵ月間、ただただ『ティッシュボックスと壺を描く』ことでした。
因みに、指導は殆ど無く、1コマ・90分間大体、放置プレイ。
支払った金額は総額約5万円ほど。
5万円あったら、イラスト教本orソフト買ったり、オンライン教室の有料講座を複数けられたり、他の事につかえるやん……というオチです。
以下では、少人数制のイラスト教室で私が虚無になった体験談を綴っています。
絶対に対面型が悪!!!というわけではなく、「あれ?」と思ったらすぐに通うのを止めた方が良いし、イラストの練習は教室に通うと絶対に上手くなるとは限らないよという内容です。
(+教室通いで嫌な目にあったのは運が無かったと割り切ってイラスト描くこと自体を止めないで欲しい)
あと、自分の心の黒歴史をブログ経由で話すことで笑い話にしたいやつです。
※イラスト教室を叩きたいわけではなく、自分の黒歴史を話したいのが主な動機なので、教室名は伏せております※
Contents
私が少人数系イラスト教室で虚無になった話
早く上手くなりたいと対面・少人数の教室へ!
「お金を出してプロに学べば、出さない分よりも効率的にスキルアップできる」
某自己啓発本の文章に感化された私は、当時、ある都内のイラスト教室をネットで見つけて、体験入学を申し込みました。
そのイラスト教室では、以下のような指導を行うとあり、体験する前から期待大
(+イラスト系の習い事は初めて)
- 『絵を描くのが楽しくなる』をモットーにしている
- 仕事帰りに寄れる
- 少人数(メンバーの数によってはマンツーマン)体勢
- 絵の分からない・どうしたら上達するのか?に徹底的に寄り添ってくれる
体験コースは、その日の申し込み者が私だけだったので実質マンツーマン状態。
雰囲気のある教室でデッサン体験をしたあの時は、かなりアドレナリンが上がってたと思います。
「趣味でイラストを描いているが、上手くならなくて悩んでいる」
教室に通いたいと思った動機を話すと
講師の先生からは
「独学でやっている場合、手癖で描いてる可能性がある。まずは、デッサン(PCではなく、リアルスケッチブックに描くタイプ)をやってみよう」
と返ってきました。
デッサン力が上がると、ラフも描きやすくなるし、絵を描き上げるまでの時間がかなり短縮できると聞き、当時の私はワクワク感上限突破状態で本申し込みをしました。
なんとなく、はぶられてるな…とは感じた本契約後
本入会後、月4回で通いはじめました。
時間帯的にメンバーは大体同じ。
特に、専業主婦の綺麗な方と一緒になることが多かったです。
教室に行くと、それぞれに課題が出されます。
最初は全員、ティッシュボックス・壺を見た模写で、先生のOKが出た方は他の物を模写したり、色の塗り方など、次のステップに行けるタイプ。
私は
「うーん、貴方は、基礎力が低いね。もっと対象物を見てどうすれば完璧に近い形に再現できるか考えながら描いてみて」
と評価されることが多く、最初のステップより先にはいけませんでした。
1コマ・90分の内に貰えるアドバイスは「基礎力が低い」という指摘だけ。
先生曰く、私は基礎がボロボロなので、とにかく描いて精度を上げてくれとのことでした。
最初の数回は仕方ないと思い、家で復習しつつも通いを続けていました。
当時は、人生で最も、ティッシュボックスを模写していた日々だと思います。
他の生徒さんは、2回目以降からティッシュボックス&壺模写コースをクリアし、もっと具体的なアドバイス(線の力加減など)を受けているのを見ながら、ひたすらティッシュボックスと壺を模写続けるのは、今思うと中々の公開処刑でした。
「私の技術が低いのが悪い」と解釈することで何度か耐えてきましたが、ある日、先生が、一緒に受けている専業主婦の方に
「とても上手いですね。ほぼ一緒に入ったぽここここ子(管理人)さんより、ずっと上達してますし、地盤ができてます」
と話しているのが耳に入りました。
至近距離で悪口を言われるのは、中学時代以来です。
約5万&3ヵ月間で『ひらすたティッシュボックスと壺を描く』ことに辛みを感じ教室を去る

90分ほぼ放置。
アドバイスは「基礎ができていない」のみ。
間接的に人妻受講者をageるための、比較sage材料にされる。
そんな月4回の講座を受け、3カ月が経過。
(回数的には、約12回受講済み。アニメでいえば1クール物が終わるくらいのやつ)
スケッチブックの中は、壺とティッシュボックスがひたすら描かれているだけというホラー状態です。
いつものように、放置&基礎できてないのみ指摘&間接sageをされた後、私はとあるファーストフード店に入り、無表情でコーヒーを啜っていました。
(イラスト教室終わると、楽しいというか、虚無になってるな…)
そんな気持ちになりつつも、先生に指摘された言葉をメモしたノートを数分眺めることに。
「貴方には、対象を完璧に描こうとしている気持ちが無い」
「こんな単純な物を描けないなら複雑な物は描けない」
「本当に練習してる?前と変わってないよ」
ぶっちゃけてしまうと、私は絵が下手です。
中学時代、オタク友達のイラスト交換にはぶられるレベルのヘタレです。
だから、先生の言うことは的を得ていると思います。
……と、同時に過る疑問。
「批判は受け入れるけど、指導の先生なら、もっとアドバイスしてくれるべきでは?」
「質問すると、回数をこなして身につけろしか言われた記憶ないなあ…」
(コミュ駄目なりに、質問した方だと思います)
「むしろ、復習してるって言っても信じて貰えなかった」
「……というか、全然楽しくない」
約5万円と3ヵ月の時間を使って心に落ちて来たのは、劣等感。
描いた物は、ティッシュボックスと壺だけ。
心なしか最後の方の模写絵は、嫌々描いているように見えました。
このままやってたら、絵を描くこと自体、嫌になりそうだ。
仕事だけでなく、習い事でも、嫌な気持ちになるのは、正直辛い。
数日後、私は先生に連絡をとり、仕事を理由(嘘)に退会の相談しました。
そして、そのまま本解約&フェードアウト。
余談ですが、退会の相談した時だけ、体験コース時以上に優しくて笑いました。
自分にも原因があった説
5年前はひらすたイラスト教室もとい、担当した先生を恨んでいましたが、考え直すと私にも色々なダメ要因がありました。
- 体験時に、指導の内容をもっと聞いておくべきだった
(これはもっと、踏み込んで質問しておけばと後悔)
(先生が適当にはぐらかす可能性があっても) - もっと早く「ここは合わない」と見極めていれば良かった
(毎回同じ内容+指導雑なのは、本入会後すぐ感じてはいたので) - 自分が常にメンタル弱めの状態で挑んでいたという事実
(仕事が終わって疲労が溜まった上でだったので通常時よりも撃たれ弱かった) - お金を出して始めれば何とかなると思う甘え
また、相性の問題もあったのかと思います。
一緒に受講していた専業主婦さんは、かなり先生に気にいられてアドバイスを受けていたので。
先生と自分の相性って、リアルな習い事なら、尚更ですよね。
指導員が多々在籍していて、教室が沢山あれば、変えられたかもですが、私の通っていたところは、少人数制故にそういう制度もありませんでした。
そして、一番は「通えば何とかなる」と思いこんでいたのが悪かったと思います。
心のどこかで、有料の講座に申し込めば今までよりも効率的にスキルが上がる!と甘えていたのかもしれません。
あ、そういえば、イラスト友達は結局、できませんでした。
そりゃあ、教室内でsage対象になってる奴なんか絡みたくないですよね、知ってた(絶望)
結局、イラスト教室の選び方ってどうすればいいの?
現在、イラストを学ぶには『従来の通いタイプ』『通信講座タイプ(ユーキャンなど)』『WEBタイプ(全てネット上で完結)』から選択が行えます。
学ぶ道筋・金額・所要時間、全て異なるので、どれにするかはかなりの重要ポイント。
「対面で質問しながら学ぶ方が良い」
「マイペースに進めつつ、好みの講座を選択していく方が好き」
それぞれに好み・相性があると思います。
どれが自分に合うのか分からない…と思った方は、体験だけで良いので、リアル教室に一度行ってみたり、通信講座の資料取り寄せ、WEBの無料講座を受けてみると、より体感・選択しやすくなるため、オススメです。
「この講座、良いかも!」と感じるのも大事ですが、「自分には合わないかも」な感覚もかなり貴重な選択要素になるため、体験はかなり大きいポイントになるはずです。
因みに私は、上であげたイラスト教室を辞めた後、他のイラスト教室の体験にも参加したことがあります。
その際、描いている絵を一緒に受けている受講者さんにチラチラ見られるのが苦手なのを自覚したり、他にも嫌な体験をしたため、そもそも、自分にはリアルイラスト教室通いが合わないのを痛感しました。
最近はネット経由の講座が殆どです。
無料講座が多いのと、自分に足りてない部分の講座から受けられる・自室で完結するのがありがたいの極み!!
食わず嫌いしていたのを恨むほどです。
(オタク界隈で人気のPalmie(パルミー)さんの有料講座も受けた事あるので、こちらもレビューしたい)