コミックレビュー

【ネタバレあり】賭ケグルイ79話「素直な女」→無垢な少女が大切な人のためにする、残酷な行動

賭ケグルイ実写版映画、Part2の公開決定おめでとうございます。
今回もPart1同様、オリジナル展開のようですね。

Part1は映画館で観に行きましたが、キャラクターの個性を活かしつつ、オリキャラたちも濃く、とても見応えがあったので楽しみです。
(ユメミちゃんの出番が少なすぎたのが悲しみポイント…)

映画が評判だった流れでドラマ版の続きも是非見れたら嬉しいなと切望しているこのごろです。

 

さて、本誌ですが、前回の終わりでは、しょっぱなから夢子VS定楽乃(負けたら選挙戦・即敗退)という凄い締めでしたが結果はいかに!?

本ページでは、ガンガンJOKER2020年10月号に収録されている、賭ケグルイ79話「素直な女」の内容をまとめております。

ネタバレを多く含んでおりますので、これから読む予定の方・単行本派な方はお気を付けください。



賭ケグルイ79話の内容をまとめてみた

前回(78話)のおさらい

双頭蓮館の開始直後、鈴井は夢子に従うと話すものの、自分で意志を持ち全力でギャンブルをし合いたいという夢子の意志を組み、発言を撤回。

本ギャンブルでの必勝ポイントは
『最高得点である12を取る率を上げる』に尽きる。
それ故に、仲間を多くあつめ、合計値を多くする行動が必須となります。

 

夢子サイドの味方は鈴井に加え、過去に縁があった蕾。
蕾以外のNPC(数合わせ?の家畜たち)3名をこちら側に引きこみたいとそれぞれ、説得に向かうものの、全員から断れる結果に。

NPC側にも事情がある様子。

一方、定楽乃は家畜たちが欲する物を提示し、仲間にしようとユミに話しているが……

 

そんな中、点数付与・花競べターンに移行。

夢子は持ち点的に勝率が高いわけでもない(9点)状況にも関わらず、定楽乃に勝負を挑み出しました。

 

 

今回(79話)のストーリー

双頭蓮館の『花競べターン 1回目』は、まさかの夢子VS定楽乃。
どちらかが負ければ、ある意味、決着がついてしまう。

(どうせ、12ではあるまい……面白いからやっているのだろう?

定楽乃は夢子の真意を察しながらも、その姿が綺羅莉と重なったようで内心、怒りを走らせていました。

 

勝負は9対9の同点。
夢子・定楽乃は別の部屋にいたことから、定楽乃はユミから献花されていた様子。

 

 

決着後、定楽乃は夢子に「綺羅莉が憎くはないのか?」と問いただす姿が。
その意味は『蛇喰を殺したのは綺羅莉』という、衝撃的な事実。
(真実は定楽乃の独白上で語られたため、夢子たちには伝わらず)

 

続く第2ターン目。

夢子は何か戦略を思いついたようで、蕾と鈴井に「指示通りの部屋に入って欲しい」と頼みます。

鈴井は夢子に頼まれた部屋に移動。
すると、猿ヶ谷麦と同室となり、彼女から「一人でいるのが不安」と打ち明けられ、一緒にいて欲しいと言われます。

急な展開と相手に点数を知られてしまうリスクから鈴井は困惑。
部屋を変えようと思うものの、『夢子を信じる』ことを優先し、そのままいることに。

 

 

花競べターン 2回目。

持ち点が3の鈴井は自身が指定されないように祈りますが、大犬新太から対戦相手に選ばれてしまいます。
鈴井が3点なのは、大犬に筒抜け。それを意味するのは……

「お前ら3人以外は、全員仲間なんだから!!」

 

定楽乃いわく、NPCたちは『綺羅莉の差し金』
更に、綺羅莉の性格を読み取り、夢子・定楽乃のいずれかを敗退させるように動けと命令されていたのでは、と推理。

ギャンブル参加の動機を言い当てられた上に「仲間になるなら、救済の機会を与える」と提案された3人はユミのとある行動(定楽乃の想定外)も加わり、定楽乃側についてしまいました。

 

圧倒的不利な状況で鈴井と大犬の花競べが開始。

互いの点数が展開される最中、夢子と定楽乃はそれぞれ勝ちを確信したようで……

 



79話に登場したキャラクター

  • 蛇喰 夢子
    本作の主人公。定楽乃と花競べするが、同点にて決着。
    定楽乃から綺羅莉を恨んでいないか聞かれるが意図を理解していない様子を見せていた。
    また、本ギャンブルの勝ちルートを見つけた素ぶりも。
  • 鈴井 涼太
    夢子と共にギャンブルに参加した少年。
    猿ヶ谷に騙されるものの、情に流されたというより、夢子への信頼を優先したという描写が。
    また、蕾以外のNPCが定楽乃についたことで点数が筒抜けになり、勝負を挑まれてしまう。
  • 等々喰 定楽乃
    百喰一族の調整を稼業としている少女。
    夢子もとい、蛇喰が綺羅莉によって殺された事情を知っている。
    途中からNPCたちの存在意味を明確に当て、味方に引き込む。
    その際、ユミの予想外の行動に動揺する姿が描かれていた。
  • 等々喰 ユミ
    定楽乃の従者。
    蕾を除くNPC3人に「定楽乃が裏切ったら私を刺して」とナイフを渡す。
    その行動もあってか、最終的にNPC3名は定楽乃側についた。
    何らかの事情で『人質』という立場らしい。
  • 蕾 菜々美
    双頭蓮館のNPC(家畜)の一人。夢子とは過去のギャンブルで縁がある。
    NPC側で唯一、夢子側につき、彼女の願いも聞きいれた。
  • 相沢スカル
    選挙管理委員の少女。
  • 大犬新太、猿ヶ谷麦、雉岡萌
    双頭蓮館のNPCとして呼ばれた家畜。
    彼らは綺羅莉の手がかかっており、夢子・定楽乃のどちらが敗退するまで脱落しないよう命令されていた。
    蕾以外の3人は全員、定楽乃側についたが……

 

【感想】勝敗以上に今後のユミが不穏すぎる

前回の夢子VS定楽乃もドキドキしましたが、締めの夢子と定楽乃の勝ち宣言でもかなりの期待感を帯びての読了でした。

どちらか結果に繋がるのか、楽しみです。

そして、ユミが渡したナイフは使われてしまうのか……
(次回以降の夢子がする行動などで雉岡と猿ヶ谷が定楽乃への不信感を抱いてグサりとする予感も)

メタ的な推理すると、まだ雉岡がそんなに出番がないので彼女がやらかすのではと予想しております。

 

また、ユミに関する情報も新たに分かり、等々喰家の闇が垣間見えた様子も。
彼女は一族サイドの癒し要因という印象が強かったのでナイフが出て来た時は衝撃でした。
加えて、定楽乃の動揺っぷりもかなり刺さりました。

ユミは定楽乃にとっての『人質』のようで、綺羅莉から当主の座もとい、会長の地位をもぎとれなかったら…みたいな感じで両親・綺羅莉アンチ派の一族たちから脅されてるのかもしれませんね。

 

あと、定楽乃がさらっと綺羅莉が蛇喰を滅ぼしたと、とんでもない事実を独白で語っていましたが、夢子両親が亡くなった件や姉が廃人になったのと関わりがあるのか期待。
夢子が定楽乃の問い(綺羅莉を憎んでいないのか?)が本心なのかも、興味深いです。
(夢子姉は、夢子が廃人にしたような描写が過去にあったので、どう展開するか予想つかない…!)

管理人
管理人

大犬よ…賭ケグルイワールドの男子キャラがオラつくと100%負けるんやで。
(本当)

鈴井の豪運はギャンブル中に活かされると予想していた身として、今回の結果はかなりにやけました。
私だったら絶対、運対決したくない。

夢子と定楽乃がそれぞれ、勝ちルートを閃いてるようですが、結果はいかに!?
意外とこのギャンブル、決着がつくのが早い様子も…
(まだNPCが残っていたり、蕾の活躍もないので流石に次で終わりはないと思いますが)

そして、ユミのナイフがどう使われるのかが非常に怖い。
どれくらい怖いかというと、今月分の双の続きくらい。
(そろそろ芽亜里が本編初期のあの状態になると思うので)