先月、久しぶりに鈴井の最強ラック(夢子の策もあったかと思いますが)を見てニコニコしたファンの皆様、お元気でしたか?
NPCの家畜側も本性むき出し、定楽乃とユミの関係などなど、色々濃い前回でしたが、ラストで夢子と定楽乃が同時に『勝ち』を確信したのが気になる終わり方でしたね。
また、ユミが定楽乃を信じて貰うためにした行動が裏目にでないかも、とても気になるところ。
今回は、鈴井VS大犬後の続き、3ターン目が繰り広げられます。
そして、タイトル名が地味に不穏という……
本ページでは、ガンガンJOKER2020年11月号に収録されている、賭ケグルイ80話「幸せな女(前編)」の内容をまとめております。
ネタバレを多く含んでおりますので、これから読む予定の方・単行本派な方はお気を付けください。
Contents
賭ケグルイ80話の内容をまとめてみた
前回(79話)のおさらい
双頭蓮館1ターン目の対決は夢子と定楽乃。
結果は9対9の同点。
決着後、定楽乃は夢子に綺羅莉が憎くないのか問いただすなど、定楽乃は綺羅莉が夢子もとい蛇喰家になにをしたのかを知っている様子。
(蛇喰は綺羅莉に殺されたようなものらしい)
続く2ターン目。
夢子は、蕾と鈴井に「指示通りの部屋に入って欲しい」と依頼します。
しかし、鈴井が入った部屋には、猿ヶ谷麦が。
彼女から一緒にいて欲しいと頼まれることに。
鈴井は、猿ヶ谷と同室になることで(点数を知られる)リスクがあると察したものの、夢子への信頼を選びます。
2ターン目の対決時では、蕾以外のNPCが定楽乃側についたことが判明。
猿ヶ谷から鈴井の点数(3点)を聞いていた大犬は自身の持ち点、12で勝負を挑みますが、事前に献花されていた鈴井の持ち点は13。
僅差での勝利する鈴井の裏側で定楽乃と夢子は互いに勝ちを確信しての締めとなりました。
今回(80話)のストーリー
ガンガンJOKER11月号「#賭ケグルイ」明かされる定楽乃の過去、かつて仰ぎ見た大人たちの眩しい背中。一族の矜持を継承した定楽乃が、この戦いで示す意志とは…?
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冒頭の定楽乃の回想では、憧れの視線を送る大人たちから『天秤』となり、老いで耄碌していく大人たちを切り捨てていく立場になるよう言い聞かされていた描写が。
百喰一族という、大木を維持していくために、酷なことを多々しているのが予想できます。
2ターン目の対決は鈴井の勝利で終了。
安堵する鈴井とは裏腹に『自身の負け=脱家畜が叶わない』大犬は定楽乃に責任転換するものの、定楽乃は「運が無かったな」と冷徹に返すのみ。
大犬は定楽乃の冷たい視線に耐えきれず襲おうとしますが、スカルから制裁をくらっての退場となりました。
3ターン目。
取れるリスクは積極的にな方針の夢子とは裏腹に、猿ヶ谷と雉岡は大犬の敗退で心が揺れ動いていました。
定楽乃からの指示は「このターンは動くな」のみ。
怒り狂う雉岡に対して、猿ヶ谷は「あえて同じことをしてみないか?」と提案し……
一方、蕾は自身も、脱家畜をするならば、夢子か定楽乃を脱落させる。
そして、その意図が露呈されないようにしなければいけない状態に悶々としていました。
もし、自分が脱落してしまう時が来るなら、その前に定楽乃を負かさなければいけないと。
そんな中、雉岡が蕾と同じ場所へ入室。
付与点は1。
蕾を通して、雉岡が1点と知っているであろうのを利用し、猿ヶ谷は持ち点である11点を雉岡に献花。
(雉岡:1+11=12点、猿ヶ谷:11-11(献花使用)=0点 の状態)
恐らく夢子側の誰かが、1点の雉岡を狙ってくると信じて。
しかし、夢子が対戦相手として指定したのは、雉岡ではなく……
80話に登場したキャラクター
- 蛇喰 夢子
本作の主人公。リスクを何よりも愛す少女。
取れるリスクは取り尽くしたいという前提の元、鈴井と蕾が敗退しないよう守りつつ、自分は実質防御力0の状態で対決に挑む。 - 鈴井 涼太
夢子と共にギャンブルに参加している少年。
大犬との勝負を僅差で勝利した。
蕾の状況については夢子同様、あえて口にしていない? - 等々喰 定楽乃
百喰一族の調整を稼業としている少女。
大人たちから一族を支えるために酷な行動をするよう言われてきた過去が判明する。
NPCに対して冷酷な反面、彼らを憐れむような言動も。 - 等々喰 ユミ
定楽乃の従者。 - 蕾 菜々美
双頭蓮館のNPC(家畜)の一人。夢子とは過去のギャンブルで縁がある。
現在は夢子側にいるものの、彼女自身も脱家畜はしたいと思っており……
(脱家畜をするには、自分が負ける前に夢子か定楽乃を敗退させなければいけない) - 相沢スカル
選挙管理委員の少女。
自身の敗退を定楽乃のせいにし、ギャンブル進行の邪魔をした大犬に対して制裁をした。 - 大犬新太、猿ヶ谷麦、雉岡萌
双頭蓮館のNPCとして呼ばれた家畜。
脱家畜のため、参加しているが大犬は鈴井との勝負にて敗退。
続く猿ヶ谷と雉岡は、定楽乃からの指示を無視して連携プレイを試みるが…
【感想】「幸せな女」が誰にどんな意味で使われてるのか非常に怖いんですが…
リスクを極力、摂取したいため、防御力逆全振り夢子、通常運行で最高でしたね。
途中ではやたら光ってリスク浴びたいアピールしてましたし。
敵を剥き出しにするために自分も~なスタイルは分かるんですが、鈴井と蕾をしっかりガードする意味も今後、明らかになるのか楽しみですね。
特に、蕾の意図については、夢子と鈴井、どちらもあえて触れてないっぽいので。
鈴井は自身の運に驚いていましたが、無自覚かよ!!!と笑ってしまいました。
最後の方で定楽乃が「鈴井が高得点を取っていた(その点数を蕾に付与していた)」ことを口にしていましたが(その後の鈴井の台詞から、定楽乃の推理が当たっていることが判明)何らかの手段で、ある程度相手のパターンが読めるとか?
そのために蕾以外のNPCを動かしている可能性もありますね。
ただ、勝たせられるなら勝利させてやりたいが、綺羅莉の晩では無理と語る所を見るに、あえて冷徹にしている感じも。
(敗退してむせび泣く猿ヶ谷を眺める表情が居た堪れない感があったのも含めて)
定楽乃は、大人たちから課された天秤となるために、本心を潰してきたと思うと辛いですね。
(回想の一族大人たちは定楽乃のためみたいな感じでしたが、ユミが人質的なポジションであるのを考慮すると、定楽乃は他にも色々、背負わされてそう)
だからこそ、好き勝手してる綺羅莉に対して嫌悪感があるのかもしれません。
蕾の描写、あえて描いたってことは、今後、彼女関係でも波乱がきそうだなと。
性格的に夢子や鈴井を陥れる子ではないと思うんですが、自分が脱家畜できるなら非道になれるか?が問われるのかも。
猿ヶ谷&雉岡は、芽亜里の取り巻きトリオに負けずなゲスっぷりを見せてくれましたが、夢子には全然敵わなかった…というより、定楽乃の指示無視したのがそもそも駄目だったという。
(ただ、定楽乃の指示もあの一言だけだと思うと、素直に従うの難しいよなと言う気持ちも。元々、信頼値も高くないのに)
あと、雉岡がトータル12点になった状態で誰かしらに対戦するよう言えば(前回の鈴井のケースみたいなのは稀だと思うので、余程のことが無ければいけたと思う)勝てた気もするんですが、策に溺れまくってそこまで考えられなかったとか?
(自分がルールちゃんと分かってなかったらすみません。点比べって誰から言ってもOKでしたよね?)
残された雉岡が最終的に例のナイフを使って…になるのか、今回同様、自爆して敗退するのかも気になります。
今回、全然ユミが出なかったので逆に怖いんですよね。
「幸せな女」ってタイトルがキレイな意味で使われているのか、皮肉で使われているのかも分かりませんし。
(賭ケグルイの世界観的に後者な気も)
誰に使われているのかにもよるかもですが、どちらにしろ、次が楽しみであり、怖い読了でした。
定楽乃に襲いかかろうとした大犬の髪型が、走ってる犬感があって可愛いなと思いました。
怖いといえば、今月の双に出て来た綺羅莉もかなりホラーでしたね。
葵に対して言った「一人相撲は楽しかった?」は彼女らしいですし、プライドが高く、綺羅莉を意識してた葵には相当ダメージだったかと。
(葵、爽やかに退学していくのが自己満足&負け逃げ感してもやるな…と思ったらまさかの綺羅莉で流石、賭ケグルイ!と感動したシーンでした)