無能なナナ最新話、読了しました。
ハッピーな終わり方をしていた、おじさまと猫の次にこの回掲載する!?
ガンガンの編集は人の心が無いのでは!?のような構成にビクンビクンした次第です。
いや、数ヶ月前の創刊30周年号でも似たようなことしたから意図的な可能性…
前回、ようやくモエがナナたちの元へ帰ってきたものの、真実は語らず。
キョウヤの追及も虚しく終わりましたが、モエの言動でやたらと周囲の疑惑が拗れてナナ犯人説が少し薄まった……では終わらず、鶴岡が相馬にモエの情報を渡すことでチェックメイトをかけてくるという内容でした。
鶴岡と相馬を見る、ナナオの冷めた表情が何を意味するかも気になるところ。
一方、ナナは事件の大体を推理でき、相馬との最終決戦を試みているようですが……
63話では、モエが現実から目を背けた反動が形になり降りかかってくる回となっています。
モエが受ける報いや言葉は、ある意味で正論。
しかし、こんな形で知らされるのはあまりにも残酷で……
相馬の胸糞ながらも、悪党として100点な言動も必見です。
本ページでは、63話(モエPART9)の内容および、感想を語っております。
核心部分は避けていますが、ネタバレは多少なりともしておりますので、ネタバレ厳禁な方はご注意ください。
↓前回(62話)の感想記事はこちら↓
無能なナナ 63話のストーリー
3ポイントでまとめてみた63話の展開
- 「死」の意味が分からず、サチヨが亡くなった現実を理解しきれぬモエは、実家に帰えろうと部屋を出ると、ナナからの差し入れがあることに気づき葛藤するが見当違いな解釈をしてしまう。
- そんな矢先、モエは相馬に暴力で脅され「死ぬ」ことが怖いのを初めて知る。
鶴岡からモエの事情を聞いていた相馬はそれらを巧みに使い、自分側に引き入れた。 - ナナは橘に誘われ、食事をしていた。
相馬は狡猾で自身の誘いに乗って来るか怪しく、悩んでいたナナだったが、携帯に意外な人物からの着信が…
【補足】キョウヤの推理と橘の助言がどう活かされるのか…
冒頭でキョウヤと相馬の会話あり。
キョウヤは相馬の能力が電気系でないと疑っている様子。
(結局、相馬は有耶無耶にして去ってしまう)
相馬について詳しいのは、コハルのような古株組であるが……
モエは祖母へ日課のメールを送るが、サチヨは亡くなっている為、エラーという形で返ってくるのみ。
それでも現実を受け入れず、ナナに対しても「自分が大変な時に逃げた(対して鶴岡はサチヨに寄り添ってくれた)」と見当違いな怒りを募らせ、自分は悪くないと正当化する。
ナナは橘に「相馬を倉庫に誘えれば勝てるかもしれないが、相手の慎重さからして難しい」と語る。
対する橘はナナが以前のように殺しに容赦が無いと分からせ、ミスを誘導する案を話す最中、ナナの携帯電話に着信が。
それは、あらゆることが矛盾しているのが確定している証拠でもあった。
【感想】相馬、クズレベルの上限突破が止まらず!
後先考えずイキってヒカルを暴走させるきっかけになり、コハルを間接的に殺した挙句、ナナの善意を無知で踏みにじるモエは、痛い目にあって欲しいとは思っていましたが、あそこまで相馬にボコボコにされてくれとは思ってなかったよ……!!
相馬は相手が自分より小さい女の子だろうが関係無しに暴力振るうなど、相変わらずどクズ度を上限突破しまくってますが、人心掌握がやっぱり上手いし悪役ムーブとしては満点かと。
モエが「死」や「人の痛み」をよく理解していないからこそ、最高に刺さった脅し方ですし。
強い方に付きがちのモエには暴がとても効くのも分かる。
あと、モエのメンタルが限界な絶妙なタイミングで鶴岡の件を伝えたのも彼らしい。
そして、鶴岡は個人情報垂れ流しすぎ!!!!!
相馬→モエの会話的に、命が残り少ないサチヨに対してモエの理解が軽いのも悪意を込めて伝えたんだろうなあ…
しかもナナの電話番号もナチュラルに漏らしてるーーー!!!!
モエが酷い目にあう前半でかなり気が滅入りましたが、後半の橘とナナの食事シーン、橘のウキウキっぷりが可愛くて癒されました。
(しかも橘からディナー誘ったのか!!)
ナナの発言見ると、悪意や裏無しにモエを気遣っているんだなと改めて分かるのも切ない。
橘の案は善意故なのか煽りなのか…
そういえば、前半のキョウヤ&フウコの会話的に、相馬の能力(電気?)がフェイク説濃厚になってきた上に、サチコが黙ってる感も強くなってきたなと。
同じ立場だとキヨミも相馬の能力知ってる可能性あるかもですが、その辺りはどうなんだろう……
次回、ナナ&橘VSモエ(+相馬)になる中、モエがどう動くか興味深いところ。
鶴岡と相馬への怯えを振りほどいてまでナナとの友情を優先できる気がしないので、更に酷いことになりそうと予想中です。
最悪、モエの初殺人になる可能性もありそうですね。
ミチル死亡後のナナは甘さが姿を現しすぎで、特にモエには「ここまで優しくする必要あるか?」と感じていたので、個人情報について徹底してた慎重さは残っていたことに安堵。
自分には電話番号教えてないのに~と演技じみた嫉妬する橘のパパっぷりが可愛い。
橘のナナへの入れ込みっぷりは萌え抜きで相変わらず気になりますね。
(私個人は、生死不明のナナのお兄さんorキョウヤの妹と勝手に予想してますが…)