ためになる本

ネット中毒を克服したい人必見「節ネット、はじめました。」が教科書になるべきくらいタメになる!!

さらばネット廃・こんにちは健康な生活…を望む方にオススメすぎる一冊

節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻すは、なんとなくネットを見て膨大な時間を消費している状況を打破するための処方術が分かりやすく掲載されている本です。

物事が上手く進まなくてイライラしている、お金が溜まらない…
これらの慢性的なお悩み実はネットのやり過ぎが原因かも!?
という衝撃的なコメントと、筆者のネット中毒時代・月収2万円だった黒歴史を皮きりに、

  • 何故、人は長時間ネットを見てしまい、様々な物を犠牲にしてしまうのか?
    (犠牲にした物が要因で収入や余裕に影響が出ているのでは!?)
  • ネットの呪縛から抜けだし、穏やかな節ネット生活をするにはどうしたらいいか?
    (ネット自体はやめず、健全な付き合いをする方法)

がまとめられています。

ついついまとめサイトを見てしまう方、SNSを見ては劣等感やマウント取りに夢中になる方、スマホやネットのやり過ぎで寝不足になったり日常に支障が出ている方…………
そんな方たちはもちろん、これからネットデビューをする方にもプッシュしたい内容です。

また、この本の最大の魅力はネットを弾圧し完全に排除するのではなく、ネットとほど良いお付き合い(=節ネット)をするコツが書かれているところ。
イコール、元来の必要な情報を入手できるネットのいいところだけを極力味わえるコツ…手に入ったら人生が薔薇色になるのではないでしょうか。

以下では、自分がこの本を読み、いいなと感じたことをまとめております。
※因みに管理人もネット中毒です



ネットの醍醐味である「共感」を求め過ぎる結果が地味に怖い

共感してくれる人、わかりあえる人に出会える喜びが、わたしをネットに駆り立てる要因ですが、はまりすぎると危険です。
(略)
特に「●● つまらない」などのネガティブ共感系は、最初の数分は溜飲が下がって楽しいのですが、
暫くするとイライラし、脳みそが更なる刺激を求めてクリックをし続けてしまうのです。

※本書より引用

『危険なネガティブ共感』より。

筆者さんは半日を家庭版まとめを見るのに費やしていた・食べ●●に攻撃的な口コミをしそうになった過去があったとのことですが、私にも似たような経験がありました。

むしろ、ここ最近、口コミサイトやまとめサイトで情報を探そうと見ては無性にイライラしてその共感をされたい(したい)と悪循環を過ごしていた記憶が…
もちろん、スッキリはしていない。

共感を求める故のイライラは身体に悪いだけでなく、ダークサイドに落ちる(ネガティブな口コミを自分が撒き散らす方になる)きっかけにもなるとあり、すごく説得性がありました。

そして、否定は知的に見える・自分に酔えやすいという話も図星的な意味で胸が痛む結果に。

こういうのを繰り返していてはストレスが溜まり、時間が無駄になり…と公私共に影響が出るのは言うまでもありません。

ネガティブ系な情報があるサイトは極力近づかない「触れる以前の状態」を保つのがベストとありましたが、その通りだと思いました。

 

SNS(リア充・オタクどちらも)は使い方によっては逆効果!?

自分の心身の健康を損ねているネットサービスは何かと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがフェイスブックでした。
(略)
さびしくて人と繋がりたいからフェイスブックをしているのに、かえってさびしくなっているのです。
(略)
わたしは、せっかく縁あって仲良くなった人に対して、不要な嫉妬心を抱くことなく、いい関係を継続していくことを優先するようになりました。

※本書より引用・一部加工

『ネット中毒が生み出した、罪深きSNS』という部分では
筆者さんの体験談を元に、SNSを続けることによって、じわじわと溜まる見えないストレスが解説されています。

私自身、過去に趣味関連でTwitterをはじめ、同じ現象が起こったのでもっとも響いた部分でした。
反応されたいから反応する、露骨に分かる人関係や自分への態度……これ、かなり心身を毒しますよね……
今は交流用のTwitterを消していますが、続けてたらもっとメンタルボロボロだったかもという自覚はあります。

SNSで勝ち残るための条件がまとめられてましたが、筆者さんいわく「終わりなきデスマッチ」
癒しにはならず、日常生活でもぐったり必須です。

なんとなく続けてるSNSを見直すきっかけになるのではないでしょうか?

因みにSNS関係は、仕事・情報収集で必要な場合な方向けのオススメ設定方法/対策術があるので「訳あってやめることができない」な方はこちらも併せて必見です。



節ネットする秘訣がライト系~ガチ系まで勢ぞろい!!

前半、ネットを長時間やってしまう理由や中毒になってしまう原因と、ネットのやり過ぎによって日常生活に慢性的な無駄ができてしまう…など書かれる一方、後半では

ネットとの関係を清算し、ほど良い距離で付き合う
(=本書のタイトルである”節ネット”)

をするための方法が綴られています。

すぐに出来る

  • ネット履歴を出力し、時間をどれくらい使っているのかをチェックする
  • 履歴を「黒ネット/ストレス源になるもの」「白ネット/面白いもの」「無害ネット/仕事や生活に必要なもの」に分けて時間を無駄にしている原因を調べる
  • ネット以外の趣味(個人で楽しめる・誰かとマウントの取り合いをしないもの)を探す
  • SNSの設定を変更し、見たくないものを排除する
  • リンクの多いヤフーなどはそもそも近づかない
  • ブックマーク機能を使うのをやめる

などから、インターネット、携帯電話のプランを見直す方法というガチな秘策まで詰まっています。

通信費は家族がいる方には実行に至るまで大変かと思いますが、金銭的な節約をしたい方には目から鱗な情報も!

インターネットのプランを遅くすると動画の再生時間が遅くなるなどのデメリットはあるものの、ネットに費やす時間が段々と少なくなる(なんとなく見てる動画の再生機会が減る)&固定費を減らすことができる…と恩恵がたっぷりあるので、こちらはぜひ本書をご参考して欲しいところ。

【まとめ】ネットに触れる、誰にも薦めたい内容でした

教科書として若い内から読んでおくべきではと感じたくらい、現代社会に適した本だと思いました。

ネットは何となくグダグダやってしまう管理人ですが、共感を無意識に求めているのでは?という指摘にドキッとしました。

良い意味でも悪い意味でも共感ってつい欲しくなりますよね。
(私も筆者さんの食べ●●の体験談同様、雑な対応をされた整骨院の悪い口コミ投稿しようとしたことがあります…未遂で終わりましたが)

私はさっそく、まとめサイト系のブックマークを総削除しました。
情報収集用のTwitterもカスタマイズしていく予定です。

そういえば、本文では筆者の石徹白さんが専門用語を使う度に解説をつけてくれているのですが、それが面白く、流石プロのライターさんだ!!と感動しました。
(個人的に海原雄山の解説文章がツボでした)

こちらもメインとは別枠で楽しめるので、意識して読むのをこっそり推奨したいです。